部下の不満にどう向き合いますか?
人を指導する立場にあると、なんといっても怖いのが、自分に向けられる "不満" です。だから会社の上司も学校の先生も、それがなるべく出ないように、怖い顔をしたり、やさしい顔をしたり、いろいろなことをするわけです。 コーチングでは "不満を提案に変える" が鉄則です。 不満とは、基本的に「あなたには私をハッピーにする義務がある(のに、それを果たしてくれない)」という被害者的なスタンスからのメッ
コラムで読むコーチング事例(46)「横のつながり」を生むには?
これまでHello, Coaching!で掲載した選りすぐりの記事の中から、マネジメントに役立つ事例をテーマ別にピックアップ。 さまざまな組織でコーチングがどのように機能しているのか、リーダーたちがどのようにコミュニケーションの変革に挑んでいるのか。どのような関わりが人を活かし、組織を動かすのか。 事例を通して、具体的なコーチング活用のエッセンスをお届けします。 組織開発に関するご相談で多いのが
本音の先に生まれるもの
「私は出世には興味がないので」 「この歳でコーチング受けたって何も変わらないですから」 クライアントの方からこうした言葉が出てくると、私はまだその方との信頼関係を築けていないことのサインだと受け止めています。 なぜわざわざそれを私に伝える必要があるのでしょう。その言葉の背景にある感情や価値観はどのようなものでしょうか。仕事の状況や周囲との関係性はいったいどんな状態なのでしょうか。 「出世に興味がな
相手をどんなふうにフォローしていますか?
コーチはフォローします。相手を一瞬盛り上げて終わるのではなく、相手が確実に行動を起こすまで。 まず、相手がとるべき行動を決定したら、数日後にその行動をとってどうなったか教えてほしいと伝えておきます。 次に、何日かしたら、実際に相手にコンタクトをとり、進捗状況を確かめます。もし行動が起きなかったのであれば、何が妨げとなったのかをはっきりさせます。 続いて、新たな行動を相手の主導で選択し、
組織に「対話」を起こす(3)キーパーソンとの対話が対話の文化を創り出す
チームや組織に影響を及ぼす「対話」とは、具体的にどのようなものでしょうか。書籍『新 コーチングが人を活かす』から、その視点と事例をご紹介します。 先日、ある金融会社の事業部長から、次のように聞かれました。 「コーチングを受けて、自分は対話の重要性がよくわかりました。それをチーム全体に広げるには何かよい方法はありますか?」 それに対して、次のように質問させていただきました。 「対話を部の中に展開す
私はいま何をしようとしているのか?
ここ上海でロックダウンが始まり、1ヶ月以上が経ちました。政策への賛否はともかく、部屋から一歩も出ることができない状況がここまで長く続くと予想していた人は少なかったでしょう。 当然ながら、仕事をしている人は、ほぼすべての人が在宅勤務をしています。私自身、メンバーとオンラインでミーティングをする毎日です。 現在の上海の状況は特殊かもしれませんが、世界中で、2年前と比較して圧倒的に在宅で仕事をする人が増
組織の成果を上げる新しい質問のスタイルとは?
「質問は、人々の関心を集めることができます。これは、誰かの考え方や行動に影響を与えようとするときに最も重要な要素です。」これは、クリス・マッセルホワイト(Chris Musselwhite)氏とタミー・プルーフ(Tammie Plouffe)氏による10年前の『ハーバード・ビジネス・レビュー』の記事の結論だ。しかし、リーダーが適切な質問をすることによって、より大きな影響を与えることができるという考
相手をどこまでフォローしていますか?
たとえば、同僚があなたに「最近体調がよくなくてね。お酒を控えようと思うんだ」といったとします。 ふだん、あなただったら、どう反応しますか? そんな機会があったら、試しにこういってみてください。 「1週間くらい経ったらきくから、状況を教えてよ。それから、途中でなにか私にできることがあったら、何でもいって」 いかにお酒が体によくないか、本などで読みかじった知識を披露するより、相手にとっ
コラムで読むコーチング事例(45)見方を変えれば、何かが変わる!
これまでHello, Coaching!で掲載した選りすぐりの記事の中から、マネジメントに役立つ事例をテーマ別にピックアップ。 さまざまな組織でコーチングがどのように機能しているのか、リーダーたちがどのようにコミュニケーションの変革に挑んでいるのか。どのような関わりが人を活かし、組織を動かすのか。 事例を通して、具体的なコーチング活用のエッセンスをお届けします。 ずっと見続けているからこそ「よく
あなたのチームには、どのようなカルチャーがありますか?
チームは、個々のパフォーマンスを引き出し、そして、モチベーションを上げます。チームの一員であることで、社員は自分のベースステーションを持つことができます。 チームメンバーには、毎日、お茶を飲んだり、会話を交わしたり、おたがいの個人的な問題についても話し合ったりする機会があります。スキルや知識を得る機会でもあり、また、貢献する機会もある。チームはそういうプラットフォームです。 同時に、チーム